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次へ: まとめ 上へ: 三次元数値解析のための解析モデル設計 及び解析結果表示ツールの開発 戻る: はじめに

開発内容

一般的な三次元解析モデルの設計は,モデルの断面図を何枚か積み重ねることによっ て行われる[3]。 しかし,この手法ではより詳細な解析を行うために多量の断面図が 必要となる。また,要素分割が二次元で行われるので,三次元要素 の生成は複雑なものとなってしまう。そこで,筆者等は設計法の一 つである第三角法に着目し,それによって三次元モデルの設計を行えるツールの 開発を試みた。図1に開発したツールでの三角錐の設計例を示す。

多くの場合,解析モデルは概して複雑な形状をしている。これを一つの設計図で 表すのは非常に困難である。そこで,筆者等は解析モデルが複数の物質から構成さ れていることに着目し,物質を組み合わせて設計する「積木法」を考案し,それを行 うためのツールの開発を試みた。

また,数値解析を行うには境界条件値等を入力する必要があるが,これは設定数 が非常に多い。そこで,この境界条件値等の入力をより円滑に行えるようにするため のツールの開発を試みた。

数値解析では解析結果は単なる数値データの羅列である。したがって,結果を検 討するには解析結果を視覚的に表示しなければならない。そこで,筆者等は様々な 解析結果を視覚的に表示させるツールの開発を試みた。図2に開発したツール での要素分割図の表示例を示す。

図1: 解析モデルの設計ツール

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図2: 解析結果の表示ツール

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Kazuhiro Nishimura 平成16年2月26日