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まとめ

各ツールの開発は順調に進み,ある程度の解析モデルであれば簡単に設計するこ とができるようになった。また,積木法を用いることによって大規模な解析モデル を作成できるだけではなく,既に作成された解析モデルの変更が容易になるとい う利点も得ることができた。解析結果の表示についても,静的な解析結果で あれば表示することができるようになった。

しかし,解析モデルの設計では,複雑なモデルになると第三角法では表せなかった り,組み合わせの際に接合面の整合がとれず,うまく要素分割ができないと言う問 題がある。また,積木法に適応させるため,要素分割法に独自の手法を用いたが, この手法では要素の再分割等が難しく,より詳しい解析モデルの作成を行う のが困難である。そして,解析結果の表示についても,時間に依存する解析結果 の表示など,いくつかの課題が残ってしまった。そのため,これらの問題につ いてさらなる考慮の必要がある。




Kazuhiro Nishimura 平成16年2月26日