左の画面がRealSystemで利用できるデータタイプに変換する動画,右が変換された動画である。 RealProducerには便利な機能があり,動画配信時に想定される回線の容量によって圧縮率を設定できる。しかも,従来は動画配信時に想定される回線の容量が複数ある場合,その回線毎に圧縮率を最適化されたファイルを生成しなければならなかったのに対し,1つのファイルで複数の圧縮率に対応させることができる。
もちろん従来の1つの圧縮率にしか対応していないファイルの方が,大きさとしては小さい。しかしこのように1つのファイルで対応した方が全体としてのファイルの大きさはずっと小さくなる。
また,この機能は動画を見る側のクライアントにも便利な機能である。
何故ならば,回線は比較的空いているときには高画質な動画を視聴し,回線が混んでいる場合には,低画質の動画を視聴すればいいからである。
従来はどうしても回線が混んだ場合,動画が途切れ途切れになり紙芝居のようになってしまっていた。紙芝居ならまだいいほうで再生されるまでに何分もかかるようなことも発生した。この方法ならばそんなときのイライラも解消できる。もちろん高画質の動画と低画質の動画の切替えはRealPlayerが自動的に行ってくれるため,ユーザーは何も気にしなくてよい。
RealProducerでエンコードソースとして利用可能なファイル形式には以下のものがある。
音声ファイル
8bitか16bitのmonoまたはstereo
8bitのmonoまたはstereo16bitのリニアmonoまたはstereo
bitか16bitのmonoまたはstereo
8bitか16bitのmonoまたはstereo
bitか16bitのmonoまたはstereo
8bitか16bitのmonoまたはstereo
8bitか16bitのmonoまたはstereo
有効なサンプリングレートは,8kHz,11.025kHz,16kHz,22.05kHz,44.1kHz。
動画ファイル
16ピクセルの倍数であれば,画像サイズに制限はない。
標準的な画像サイズは,160*120,176*144,320*240,ピクセルである。
またソースファイルは,24bit RGBカラーモードで作成されていなくてはない。
現在,Linux版のRealProducerでは,QuickTimeムービーのエンコードはできない。Windows版では可能である。ただし,この場合もDirect X 6以上が必要となる。