Quick TimeはRealSystem,Windows Media Technologiesと違い,ストーリーミングのためだけに開発されたものではない。もともとは,動画や音声等をパソコン上で扱うためのエンジンとして開発されたものである。故にその機能は年々拡張され続けて来たものであり,1999年に登場したVersion 4.0から初めてストリーミングに対応した。このような経緯から,ローカルな環境に置かれたデータであろうと,ストーリーミングされたデータであろうと同じように扱うことができるようになっている。
Quick Timeには,共通フォーマットとしてQuick Timeムービーがある。 このファイルフォーマットは非常に柔軟である。 そのわけとして,動画,音声,の他サポートするメディアは別々に記録されており,そのため別々に編集しやすいことがあげられる。
またQuick Timeはメディアファイルを扱う全ての作業を想定して,開発されてきた技術であり,何か特定のソフトウェア上でしか利用できないものではない。
Apple社が提供しているソフトウェアには以下のものがあるがこれ例外にも同じ機能を実現しているソフトウェアは存在する。
Quick Timeムービーを再生する。
Quick Time Playerに機能を付け加え,ファイルを他のフォーマットに変換するエンコード等の作業が出来るようになったものである。
Quick Timeムービーをストリーミング放送するためのサーバソフトウェア。1度に2000ストリーム同時に配信する能力まである。