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Apacheの生い立ち

WWWというのは1989年にスイスの欧州粒子物理 学研究所(CERN)において 情報の交換用に開発されたもので,HTMLで 記述された文献を,遠く離れたコンピュータから閲覧する為に 開発された。

開発理由は,CERNでは加速器を使って高エネルギー物理学の実験を行う施設が在 り,その施設に世界中の研究者が集まって研究をしていたが,実験終了後,各々 の国に研究者が散らばってしまい,情報の共有が難しくなったため,円滑な情報 交換が行えるため,ということである。

その後,アメリカのNCSA(National Center for Supercomputing Applications)において CERNと同様に「分散した研究者の共同研究において効率良く情報交換をする」た めの研究を行っていたチームがWWWに目をつけ,グラフィックの扱えるようになっ たWWWブラウザ「Mosaic」を開発する。

このとき,Webサーバとしては,CERNの作ったものとNCSAが作ったものがあった が,NCSAの方は「CGI」や「SSI」などの機能を 開発し,さまざまな機能を搭載,後発ながらCERNのWebサーバから着々とシェア を奪って行った。

しかし,さまざまな機能を盛り込んだNCSAのWebサーバは多くのバグが含まれて おり,堅実さのCERNと機能のNCSAという位置付けが出来てきた。

その後,NCSAにソフトウェアパッチ(間違い部分を修正するファイル)を提供し ていた人達が集まり,NCSAをベースとした別のWebサーバのソフトウェアを開発 するようになる。

これがApacheであり,Apacheとは"A PAtCHy sErver"(パッチだらけのサーバ)のことである。 これは,いくつかの既存のコードや一連のパッチファイルをベースにしている ためである。



平成15年3月14日